2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ホン・サンス『次の朝は他人』『よく知りもしないくせに』

mo

もはやお決まりといった二部構成の『よく知りもしないくせに』は長過ぎた。『次の朝は他人』の80分が適当。後者は仕事の疲れがあっても眠くならないだけの緊張感があるが、前者はそうは思えない(笑えるけど)もういい加減、予告編とかチラシに新聞社のく…

ニコラス・レイ『熱い血』/アルドリッチ『カリフォルニア・ドールズ』

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1981年、音楽の権利問題でDVD化することができない『カリフォルニア・ドールズ』のニュープリント版。生まれる前に熱狂を呼んだ本作を三十年遅れで見て、評判通り、泣いたが、他人に勧める気にはならなかった。自分がそのとき見て感動し、泣いたものであ…

孤独 と アメリカ(ヘルツォーク/シュトロツェクの不思議な旅)

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みんないなくなって身よりもなく独りで・・・『ノスフェラトゥ』も観たのだが、こちらの衝撃が強すぎた。個人的に観る時期が嵌りすぎた。ブルーノに説明は必要なく、顔と仕草を見ればはぶられ、隔離され、痛めつけられた男であることがすぐにわかる。リバー…

ブレッソン『白夜』ストローブ=ユイレ『オトン』

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ユーロスペースで。『白夜』。ドストエフスキーとブレッソン、変な組み合わせだと思う。しゃべりすぎる人物はフラッシュバックのおかげで寡黙になり、より自由な変態になった。草原で前転しパパパと口ずさんだり、バスの車内で『マルト、マルト」と呟くテー…