2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

青山真治『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』

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2005年。阿部和重、中原昌也/浅野忠信、宮崎あおいというおなじみのチームで撮られた本作。人々を自殺に走らせるウイルスとそれを吸収し消滅させるノイズミュージック、その演奏家2人、過去の女、病人、その養護者2人、包括するレストランのおばさまが主…

ジェームズ・ベニング『Small Road』

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アメリカの実験映画、2011年制作。イメージフォーラムフェスティバル、横浜美術館の最後のプログラム。他にもたくさん見たいものがあったが・・・これだけで。ワンシーンワンショットでアメリカの小道?画面を横断する山脈、四季折々の木々、荒野、工業…

ジェームズ・グレイ『アンダーカヴァー』(We own the night)

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ヌーヴェルヴァーグの登場人物が裏切りや死にも関連づけられることがないのとは正反対に、今日の映画では未だにそこへの執着が見られる。たしかにその限界には様々な葛藤があり、その葛藤は劇的でもある。しかし、やはりクリシェであることは否めない。新た…

ゴダール『気狂いピエロ』

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物語の始めからトリュフォーのようなまっとうな説明や脈絡といったものはなく、退屈そうなフェルディナン(ベルモンド)はすぐに妻を捨てマリアンヌ(アンナ・カリーナ)と逃避行へ。ゴダールの映画に夫婦生活はなく、常軌を逸した、普通でも神経症でもなく…

アラン・J・パクラ『パララックス・ビュー』

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アラン・J・パクラ監督、ウォーレン・ビューティ主演と書いてはみたが、どちらにも大して興味はない。75年。大形式の映画。大統領候補暗殺事件の陰謀を探る新聞記者ジョー・フラディと「パララックス・ビュー」という暗殺集団との戦い。SFのようなタワーの…

北野武『Brother』

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武の映画は夏の映画。ソナチネ、あの夏〜、菊次郎の夏・・・「Brother」はわからない。アメリカのチンピラたちの着込み具合からみて冬かもしれない。日本のヤクザ界を追われてアメリカの弟の元に逃げた兄貴、その舎弟、弟の友達でアメリカでも名を上げるが、…

牧野貴 + ジム・オルーク 「Generator」/ヨハン・ルフ/ベン・ラッセル/Telcosystems

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吉祥寺バウスシアターの爆音映画祭で。他にも「戦艦ポチョムキン+Hairstylistics」など興味深い上映がたくさん。まずは牧野貴の新作「2012 act.3」制作中の作品で、徐々に時間が延びていくものらしい。20分前後で音は牧野貴がライブで演奏。ノイズドロー…