2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧
アメリカでウディ・アレン史上最高の興行収入を記録した本作。そのタレコミ通り、毒は少なめで美しいパリの映像とノスタルジックなタイムスリップで観客を満足させている。ウェス・アンダーソン作品に欠かせない存在であるオーウェン・ウィルソンが主役のギ…
これからというときに亡くなってしまった素晴らしい映画作家エドワード・ヤンの1996年の作品。若者の群像劇ーー白のTシャツにジーパンという北野武のソナチネを思わせるファッションをした男たち、簡素で美人のフランス女マルト、けばいブルジョワおばさ…
ドイツの現代美術作家の日本では初めての展覧会。社会的な事件を切りとった写真のイメージを元に紙でその空間を再現して写真に撮り、写真を作品とする(紙でつくられたものはすべて処分するらしい)。手の込んだ、つくりこまれた作品。以下、フォトグラファ…
41歳という若さで夭折した最後のヌーヴェルヴァーグ、ゴダールが発見したらしい天才ユスターシュの傑作「ママと娼婦」白黒のアレブレのある映像だが、VHSでも十分に観られる。ジャン=ピエール・レオ主演(アレクサンドル)と囲う女マリー、あばずれでナン…
「ぼくのエリ」の監督トーマス・アルフレッドソンの第二作?前作のサスペンス要素が前面に出てきた。冒頭のブタペストのカフェのシーン、戦闘機の音、それに呼応して鳴るカップとテーブル、倒れる椅子、そして拳銃。アクションなしって言われてるけど、この…