2012→2013→2016 WATTISMUSICFOR

映画/音楽/文学/美術

Trois souvenirs de ma jeunesse アルノー・デプレシャン 2015

糞邦題「あの頃エッフェル塔の下で」って・・・

わたしの青春時代における3つの思い出。ぼくらのアルカディア。素晴らしい映像の連なり。

外交官になったポール・デダリュスの幼年時代、ソ連時代、そしてエステル、エピローグ・・・ エステルのパートが異様に長い。そういうものだ。思い出す、思い出す・・・ プルースト。母親嫌い、父親には成績不良で殴られる、先生からは弟のしつけのことで怒鳴られる、大人不信、イスラエルに帰りたいロシア在住ユダヤ人のためにロシア旅行と称してロシアへ行き、ツーリストなら絶対に行かなければならない美術館へ行き、服を着替えて抜け出してその仲間のもとへ、金と本を渡し、ポールのパスポートも手渡す。盗まれたように見せかけるために駅地下で友人に殴らせ、自分で殴り、壁にぶちあててあざをつくり、コートの裏地は破いておき、なんとか成功。それからエステル。

帰ってきたポール、迎える友人はのちに怨恨を残す、妹と弟その友人たちが軽く迎える。ここもよい。その視線の先にはお高くとまったエステル、ナンパ、碁を打ちに来ないか? とにかくここの切り返しが近すぎるくらい近い。顔面でいっぱい。その後、パーティー。カレをつれてきたエステルはポールが気になり、カレはクラブにひとりで行かせ、SpecialsのI Can’t Stand It・・・ Anymore! 妹がいちばんかわいいと思うのだが、妹は帰ってきた父の部屋に行き、父と会話、なんでわたしにはカレがいないのか、わたしがブサイクだから? 父は驚き何を言ってるんだ、おまえはとってもかわいい、ただおまえが好きになる男がいないだけだ・・・ そのとおり。あなたはかわいい。エステルを家に送っていく。キス、もう一度、キス。もう一度ってやつはお決まりらしい。ニノチカ

マチュー・アマルリックが冒頭、女とキス、ヤニで染まった歯、これでいい。ホワイトニング気色悪い。そして最後、ソ連帰りのポールを迎え、パリに戻るポールをエステルと見送りエステルを慰めてセックスして奪おうとした友人と劇場で再会し、その妻といっしょにバーへ行き、まくしたてる。そんな過去のことは水に流したんじゃ? いまさらどうしようもないし・・・ はあ? お前が誘惑してダメになるのに加担したのに「思い出したから連絡先教えて」だ? いいかげんにしろ、お前は自分のしたことを考えるべきだ、ただのお遊びじゃないんだよ、関係ってやつは! 怒りはいまもなおつづく。それは自分にももちろん。

 

 

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