2012→2013→2016 WATTISMUSICFOR

映画/音楽/文学/美術

To Build a Fire

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2014/9/3

男は腹を立てていた。己の不運を、声に出して呪った。六時には仲間たちのいる野営地に着くはずだったのに、これで一時間遅れてしまう。火を熾して、靴や靴下を乾かさねばならないからだ。これほどの低温ではそれが至上命令である。そのくらいは男も知っていた。男は土手の方にそれて、のぼって行った。のぼり切ると、何本かの小さなエゾマツの幹の周りの下生えに、増水で流されてきた格好の枯れ枝が絡まっているのが見つかった。主に小枝や棒切れだが、よく枯れた太い枝や、細い、乾いた、去年の草もあった。大きな枝を何本か、男は雪の上に投げた。これを土台にすれば、出来立ての炎が下の雪を溶かしてそれに呑まれて消えてしまうこともない。ポケットから小さなカバノキの樹皮のかけらを取り出し、マッチの火を当てて火だねを作った。これは紙よりももっとよく燃える。樹皮を土台の上に載せて、その出来立ての炎に、乾いた細い草やごく小さな乾いた枝をくべた。

……ジャック・ロンドン『火を熾す』p19

 

ガス・ヴァン・サント『ジェリー』

 

Animal Collective - Campfire Songs

The Heliocentrics - 13 Degrees From Reality - Ethnicity

 

Campfire Songs

13 Degress of Reality [Analog]

ジェリー デラックス版 [DVD]

火を熾す (柴田元幸翻訳叢書―ジャック・ロンドン)