2012→2013→2016 WATTISMUSICFOR

映画/音楽/文学/美術

ハル・ハートリー『シンプルメン』 / スパイク・ジョーンズ『her』

オルタナ。ヨ・ラ・テンゴとソニック・ユース

ハル・ハートリー。ニューヨークのアングラではなくインディ。

ウィキによると淀川じいさんが「勝手にしやがれ」に比して絶賛しているとのことだが…

「女は女である」「はなればなれに」のダンスは堕落したゆらゆらではなく、リズムをとって美しい動きを取り入れ、心も躍る。

今作の華、Kool Thing のダンスはたとえようのないダサさを讃える。完全に音に合わせて単調な動きを合わせる、ヘタウマにも達しないダサさ。踊っているおかっぱの女優が舞台出身らしく、アフリカンダンスを取り入れたらしいが、これのどこがアフリカなのだろうか。まだ首を縦に降って飛び跳ねていたほうがいい。ソニック・ユースは悪くないが、この映画には合っていない。

各登場人物が目指す父親はただのアナーキー親父で、笑えない。

会話文がもう簡単にアメリカ的と言ってしまいたいぐらいの欲望、恋愛、トラブル、安易さに満ちていて辟易する。そういうのは歌詞にしてアメリカのポップソングにのせるかラップしたほうがいい。そのへんジャームッシュはすごいのか。

スパイク・ジョーンズの「her」もそうだが、物語の筋に合わせて単純な言葉で何か重大なことを言っているような(英米の得意技)台詞を並べてもその浅薄さに辟易させられ、退屈を助長する。まだ無意味な叫びのほうがまし。のっぺり既視感のあるスカスカのきれいな映像に単純な言葉。そんなところにきれいなシャツを着たホアキン・フェニックスがいるのを観るのは苦行。

「シンプルメン」。シンプルな男たちが恋に破れ、恋して。そんな凡作で一番いい味だしていて演技がうまくいっているのはフランス語を勉強しているガソリンスタンドの店員。ヨ・ラ・テンゴっぽい脱力。Kool Thing で「女の惑星」という部分があるが、それは目指されていないようで、赤い口紅のアメリカンモガの女と田舎のすれたケツ顎のおばさんが出てくるだけ。あくまでシンプルメンが中心。

オルタナ………

 

Goo

I Can Hear the Heart Beating As One

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